当社がご利用者さまに安心・安全・健康に資する最高品質のサービスをご提供するためには、その原動力である社員およびその家族の心身の健康が大前提であると言う考えに基づき、健康経営に取り組むことを宣言します。
制定:2020年9月4日
SOMPOグループでは社員の健康維持・増進を経営の重要テーマとして位置づけ、グループ全体で健康経営に取り組んでいます。
当社では、このグループ共通の方針に基づき密に連携するとともに、当社の特性も踏まえ健康経営を推進しています。
SOMPOグループの健康経営の取組み(SOMPOホールディングスホームページ)
当社は、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されています。
当社は、社員と社員を支えるご家族の健康維持・増進が、経営理念を実現し将来的な会社の成長につながるという考えのもと、経営的視点で投資する重要な経営戦略として健康経営に取り組みます。
上記健康課題を踏まえ、4つの重点項目を設定して取組みを進め、社員とともに、社員の心と体の健康づくりを推進します。
健康経営に対する健康課題や各種施策、目標指標、目指す姿などの一連のつながりを「戦略マップ」で示しています。
2022年度の総括
22年度は「態勢強化と実践」をテーマとして、健康経営全体および施策ごとのPDCAサイクルの定着と、現場を巻き込んだ健康施策の実装を行ってきました。
フィジカル面では、健康管理システムのアンケート機能を活用し、最新の治療状況や検査数値を迅速に把握することで、就業判定の精度を高め、
また高リスク者に対し、効率的にアプローチすることが可能となりました。
さらに、高リスク者の産業医面談必須化や、治療の継続状況を確認する定期的なフォロー面談の導入などにより、治療の継続率は向上し、また高リスク者の割合も減少傾向にあります。
メンタル面では、ストレスチェック後の集団分析の結果、ストレスが高い状況にある事業所が一定数あることから、
総合健康リスク値が一定以上の職場の中から優先順位づけをし、事業部と連携し、外部コンサルタントも活用の上、職場改善活動に向けた取り組みを実施しました。
数値の改善にもつながっていることから、内容をブラッシュアップしつつ、取り組みを継続していきます。
また、企業経営に対する健康経営の効果を把握するため、21年度より労働生産性(WLQ)の測定を実施。数値改善には繋がっていないものの
引き続き、ストレスチェックの総合健康リスク値や生活習慣等との相関分析を行いながら、より有効性の高い施策実施につなげていきます。
2023年度の取組内容
以下の①~④の施策に対して総額約1億4000万円を投資し、取組みを強化していきます。
項目 | 設定KPI | 中期目標 (2025年) |
実績 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||||
フィジカルヘルス | 1 | 定期健康診断受診率 | 100% | – | – | 98.4% | 98.4% |
2 | 精密検査受診率 | 70% | – | – | 58.5% | 61.3% | |
3 | 喫煙率 | 21.5% | – | – | 25.3% | 25.9% | |
4 | 睡眠充実者比率 | 65% | – | – | 62.7% | 62.6% | |
5 | 運動習慣者比率 | 30% | – | – | 25.8% | 27.1% | |
6 | 適正体重維持者率 | 65% | – | – | 61.8% | 61.5% | |
7 | 血圧リスク者比率 | 0.7% | – | – | 0.9% | 0.9% | |
8 | 血糖リスク者比率 | 0.4% | – | – | 0.6% | 0.6% | |
9 | ハイリスク者管理率 | 90% | – | – | – | 86.3% | |
メンタルヘルス | 10 | ストレスチェック受検率 | 90% | 78.8% | 76.9% | 79.2% | 71.7% |
11 | メンタルヘルス研修参加率 | 100% | – | 83% | 88% | 88% | |
12 | 高ストレス者比率 | 10% | 13.1% | 13.0% | 12.8% | 13.0% | |
13 | 高ストレス職場比率 | 2% | 3.1% | 4.5% | 4.4% | 5.8% | |
14 | 医師面接指導参加率 | 5% | 1.6% | 1.1% | 2.4% | 2.8% | |
15 | 総合健康リスク値 | 90 | 92 | 91 | 91 | 91 | |
ワークライフバランス | 16 | 月間所定外労働時間 (一人当たり) |
5H | 9H | 8H | 9H | 9H |
17 | 年次有給休暇取得率 (年次有給取得日数) |
75% | 70.7% (11日) |
66.0% (12日) |
67.4% (13日) |
69.1% (13日) |
|
18 | 男性の育児休暇等と 育児目的休暇の取得率 |
100% | – | – | – | 72.5% | |
19 | 女性の育児休業の取得率 | 100% | – | – | – | 89.5% | |
健康経営全体の指標 | 20 | 平均勤続年数 | 7.5年 | 6.2年 | 6.6年 | 6.9年 | 7.2年 |
21 | 労働生産性 (プレゼンティーイズム) |
94% | – | – | 92.9% | 92.8% | |
22 | エンゲージメントスコア | 3.7 | 3.29 | 3.34 | 3.35 | 3.38 |
6:BMIが18.5~25未満の者
7,8:血圧(収縮期血圧 180 mmHg以上または拡張期血圧 110 mmHg以上の人の割合)、血糖(空腹時血糖が200mg/dl以上の人の割合)
9:健診結果数値によりリスクに応じた5段階の管理区分を設定し、一番リスクの高い管理区分の者のうち、治療継続が確認出来ている者の割合。
10:「職業性ストレス簡易調査票57問」を使用。
15:総合健康リスク値:全国平均値を100とし、100を上回る場合は高リスク、下回る場合は低リスクとなる。
16~19:正社員の数値。
21:WLQ-J:Work Limitations Questionnaire (生産性低下率測定プログラム)を使用。
健康問題による業務生産性低下率を測定する指標(100%が最も生産性が高い状態)
(プレゼンティーイズム:何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、なんらかの体調不良があるまま働いている状態)。
業務生産性低下率のボーダーラインとなる94%を指標とし、数値改善に向けた施策を実施していく。
※2022年度 対象者人数:14,637名 回答率:68%
22:ギャラップ社の「Q12」を使用。最高スコアを「5」とし、スコアが高ければ従業員の積極性が高いと判断される。
※2022年度 対象者人数:20,185名 回答率:45%
当社は、健康経営に取り組む基盤として、法令遵守を大前提とし、実際のリスクに対応した労働安全衛生の取組みを進めています。
①安全衛生基本方針
当社は、安全衛生活動の充実を図り、労働災害および健康障害を未然に防止するため、以下の基本方針を定めています。
・安全衛生関係法令及び社内基準を遵守し、より一層の安全衛生管理に努めます。
・職場の危険有害要因を特定し、対応の優先度を定め、安全で快適な職場づくりを推進します。
・過重労働及びメンタルヘルスによる健康障害を防止するため、衛生管理体制の充実を図り、社員の健康確保対策を推進します。
・職場でのコミュニケーションを促進し、全員参加の安全衛生活動を実行していきます。
・社員教育および社内広報活動を通じて、安全衛生意識の高揚に努めます。
・安全衛生活動の実行に当たっては、効果的な改善を継続的に実施します。
②安全衛生における具体的な取組み
・事業所ごとの課題を踏まえ、年間目標、取り組み重点項目や年間スケジュールを定めた「安全衛生管理計画」を事業所毎に策定し、事業所管理者、産業医、衛生管理者、衛生推進者が中心となり、取り組みを進めています。
・社員の安全確保と健康保持増進を図るため、事業所ごとに衛生委員会や衛生懇談会を設置し、月1回開催しています。
・健康経営の取組みと連動し、健康診断やストレスチェック、長時間労働者への面接指導、感染症や腰痛予防対策などを行っています。